


今年も1000円高速で

ところで、帰省の際、皆さんはどういう言い方をしますか?
以前 ニュースでこんな表現を見たことがあります。
「オリンピック代表○○選手 帰鹿」
「帰鹿」って? と 頭の中がしばらく???

しかし 私がよく行く長野で、「帰長」なんて文字は見たことがない。 他の県はどうなのだろう? 鹿児島のお隣、東国原知事で知名度急上昇中の宮崎はどうだろうか?
「鹿児島の『鹿』を『宮』に変えて、『帰宮(きぐう)』と言います。 ただし、正式な表現ではありません」と、宮崎市観光協会。
おっ、宮崎でも使うらしい。 では お次は北陸、石川県。 金沢出身の知人に聞いてみた。 金沢なら「帰金」なのかな?(それはないだろう

「そう言えば父が日記なんかに、『帰沢』って書いてたな」という。
これは、「きたく」ではなく「きさわ」と読むらしい。 その他 全国を調べてみると、次の3つのパターンがあることが分かった。

1つ目は、鹿児島のように「帰」+「最初の一文字」と書くパターン。 帰札(札幌)、帰仙(仙台)、帰福(福井)、帰宮(宮崎)など。
2つ目は、「帰」+「最後の一文字」というパターンで、帰沢(金沢)、帰阪(大阪)、帰京(東京)など。 そういえば、私も今まで何も気にしないで「帰阪」と使っていたな。
そして3つ目は、「帰」+「昔の名前」というパターン。 帰洛(京都)などである。 いずれも会話では使わず(使う場合もある)、書くときに使うのが本筋。 しかし、読み方がはっきりしない場合もあるようです。

一方、稚内、一ノ関(岩手)、福島、名古屋の知人達からは「そんな表現はない」という。 土地土地によって、使われていたり、使われていなかったりするようです。
「帰」の文字に自分の故郷の一文字を付ければ出来る簡単な表現なので、最近はブログなんかで造語として使っている人も多いみたいです。 あなたの田舎は「帰○?」
さて、ここでひとつ応用編。 それはお客さんを迎える時の表現。
以前、金沢在住の知人から「来沢お待ちしております」というメールが来た。 そう、「帰」を「来」に変えれば、その土地に来る、という表現になるのです。

遠くまではるばるようこそ、という感じがチョットいいのだが、この表現には全国に2カ所だけ例外がある。 さあ、どこだろう?
それは東京と京都。 それぞれ「上京」、「上洛」となる。 この2つは辞書にも載っている正式な言葉で、歴史の重みがある。 それぞれ過去の都、および政策上の中心地だった名残である。
尚、列車の場合でも、東京方面へ行くのが「のぼり」、反対に 離れていくのが「くだり」と言う。
田舎から都会に行く人を「おのぼりさん」と言うのも、これに由来している。 ちょっと上から目線の偏見があるな・・・
